巨人の生態 2 ~なぜアルミンは食われなかった



ユミル
「死体だと思ったんじゃねーの?
複数の巨人に遭遇したのは気の毒だが、劣等生のコイツだけ助かるとはエレンたちも報われないな。」

巨人の捕食対象が人間、もしくは 人間の入った特殊巨人 だということはわかっています。
しかし、人間といっても、死体には興味を示しません。


エレンを食った巨人1

エレンを食った巨人2

アルミンが巨人に食われるシーンです。
飲み込まれる前に、エレンが助け出してくれて、アルミンは間一髪のところで助かります?

あれ、どうしてこの巨人は、エレンを食った後、アルミンを食べなかったのでしょう。

そのヒントか、答えかはわかりませんが、先のユミルの

「死体だと思ったんじゃねーの?」

これが鍵になると思われます。

第22話 敗者達 第57回壁外調査 ⑥  でも、巨人たちは馬車から落とした人間の死体には目もくれず、生きている人間を追いかけ続けました。

巨人は、生きている人間は襲って食べるが、死んだ人間は襲わない(食べない)ということならば、アルミンが巨人に「死体」と認知されたと考えるのが普通でしょう。

それでは、どうやって巨人はアルミンを死体と認知したのか?

う~ん、わかりません。


女型の巨人は、視覚によって人間を判断しているのがわかります。

片目だけ早く再生させる女型の巨人

それでは、普通の凡庸型の巨人はどうかというと、どうでしょうか?




やはり、「見ている」、つまり、視覚を頼りに人間を認識しているようにみえます。
(人間でいうところの)目の部分にあたるところで、物体をとらえていますが、見え方がまったく人間と同じと考えるのは早計かと思います。

巨人特有の感覚器官で、腐敗度を測り、生きている人間と死んでいる人間を区別しているのかもしれません。

そう考えると、いったん巨人の口の中に入ったアルミンが、死んでいると判断されてもおかしくはありません。
※巨人自体が、腐敗の塊なので


※参照



仮説2 巨人は巨人を襲わない

巨人が襲うのは、人間と人間が中に入っている特殊な巨人だけです。


いや、そんなことはない、「共喰い」の場面があるではないか?!
と言う人もいるかもしれません。

しかし、わたしはこれは作者の意図だと思うのです。
つまり、「共喰い」のように思わせているだけのシーンに思えます。
※もしくは、ただの巨人同士の激しいケンカ。

やはり、巨人同士は共喰いをしない、と考えた方が理屈は通るかと思います。
※巨人は、ほとんど実体がないので、食べても意味がない


このようなことを踏まえたうえで、アルミンが巨人に食われなかった理由を考えてみますと、アルミンは「死体」と認知されたのではなく、「巨人」と認知されたと解釈する方が正しい気がします。

もちろん、姿かたちは人間ですが、その構成要素から、巨人と判断されたのです。

2の絵でもわかるように、アルミンは巨人の唾液でビショ濡れになります。
コニーもアルミンに触れた時、「なんでこんなにベトベトしているんだ?」みたいなことを言っていました。

つまり、巨人の唾液(体液)におおわれていたため、巨人がアルミンのことを巨人と判断したのです。

匂いや体液を自分にこすりつけて、仲間と思わせることは、自然獣を相手にするときは有効な手段です。


『もののけ姫』に出てくる“地走り(ジバシリ)”たちは、イノシシの皮をかぶって、オツコトヌシの鼻をくらませました。


対巨人戦においても、「巨人の体液をまとう」という戦略は、試す価値のあるものだと考えられます。


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