巨人化の秘密 6 ~グリシャとの関係


巨人、及び、巨人化の謎を解くのに、最も重要な人物といえば、エレンの父である“グリシャ・イェーガー”でしょう。


シガンシナ区に謎の流行病の抗体を提供し、多くの住民を救ったことで尊敬された優秀な医者

ウィキペディア より


この“流行病(はやりやまい)の抗体”と、巨人化、もしくは抗巨人化が関係していると思えてしまうのです。

以下、独自の考察です。


この抗体というのは、ある 酵母 から抽出された成分で、これを希釈して(薄めて)使うことで、好反応を得られ、流行病を鎮静化させたと考えられます。

ただし、これは希釈状態での作用であり、その酵母そのものには、劇物的な側面もあるのです。
つまり、原液に近い状態(濃い濃度)で接種した場合、巨人化してしまうという、いわば副作用があるのです。

いわゆる「薬」というものは、薄めた状態であるからこそ「薬」として作用するのであり、濃い濃度の場合、それは「毒」にもなります。
ミリ単位の投与ミスで死にいたるというのは、「抗ガン剤」の投与ミスなどで、しばしば聞かれる話です。



グリシャは、この酵母を偶然か、必然かで発見し、ひそかに研究していたものと考えられます。
その場所が「シガンシナ区イェーガ―家の地下室」ということです。

もしかしたら、この世界の中枢にいる権力者が持っていた(巨人化の謎を秘めた)「酵母」を、ひそかに盗み出し、それを「謎の流行病の抗体」に用いたのかもしれません。

おそらく、そうであるならば、「抗体」となりうることは期待していたものの、「巨人化」の副反応までは予想できていなかったものと考えられます。


そう仮定するならば、グリシャとライナー・ベルトルト・アニなど特殊巨人との関連性は重要になります。
かつて、グリシャは彼らとつながりがあり、エレンに酵母入りの注射を打つ前に彼らに打っていたのではないのか、という疑問が自然にわき起こります。

彼らを巨人化させたのは、グリシャであり、グリシャは、いわば「人体実験的」に彼らを利用したと考えられます。

もしそうであるならば、これは自然と妄想が膨らみますね。

まず、家族想いのグリシャですから、エレンには巨人になってもらいたくなかった。でも、そうせざるをえなかった。
本当は、「地下室の謎」をエレンに教えるだけで、巨人化までは望んでいなかったものと思われます。

おそらく、国家が転覆するくらいの、衝撃的な暴露なのでしょう。

ただし、それをグリシャ自らが行わないというのは、グリシャ自らもその秘密に加担していた可能性もあります。

しかし、そう考えるよりも、家族の身を案じて、暴露できなかったという方が理が通っているでしょうか。
エレンの母(カルラ)が死に、いつエレンやミカサが巨人たちに襲われるかわからない状況に陥ったので、もう四の五の言っていられなくなったのでしょう。


本当は、ライナーやベルトルトを利用して、国の内部から崩壊させたかったのかもしれません。

こんな感じです。

ライナーやベルトルトは、ユミル巨人によって襲われています。
そこで、グリシャがその敵(かたき)を討つ方法を伝授します。それが巨人化、及び、巨人の出現による訓練兵団への潜入です。

う~ん、論理的につながらないですね…。

別働隊として、国中枢への潜入は、アニに委ねたということにしておきましょう。
アニは、訓練兵団を終えると、憲兵団に入っていますから。

これらの巨人が、グリシャとつながっているのならば、エレンを連れ出す意味も少しは理解できます。
それは巨人化できるエレンをグリシャと合わせるためです。

おそらく、彼らにはグリシャがエレンの父だとはわかっておらず、ただの医者という認識だと思います。

いやはや、ちょっと論理的に弱いですね…。



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